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強化合宿
あるあるなのが、日に日にボロボロになっていく選手を見て満足そうな指導者というものです。
頭の中にあるのはお花畑的な妄想です。
筋肉痛の時に運動してはいけないかと言うとそうでも無いのですが、このようなケースの筋肉痛はかなりの動きの制限となっていることも多いと思います。
なぜ筋肉痛になるかと言うと、普段からやってないことを急にやるからです。
よしんば、強化合宿をきっかけとしてその後うまくプログラムに取り入れて行くのなら仕方ないと言えなくも無いけど。
ほとんどが合宿が終わったらいつも通りの練習に戻ってることでしょう。
それではせっかくの時間と費用と体力の無駄遣いです。
そんな無駄なことをするくらいなら、合宿、そしてその後の競技生活を実りあるものにするために専門家を招き、フォーム、やり方等を徹底して学ぶのです。
となると強化合宿というよりも、今後の強化のための合宿という名称が相応しいでしょう。
どうせそのようなスケジュールを組む人が普段からやるようになるとは到底思えません。
指導者も一緒に学びましょう。
そもそも技術の向上、体力の向上を目的とした強化合宿やら合宿やらは特に必要性を感じませんが、どうしても合宿で身体に負荷をかけたいのであれば合宿前に合宿でやりたいことの予行演習をしておきます。
そうすることによっていきなりやるよりは筋肉痛の発生を抑えることができるでしょう。
ですが、合宿といえば通常は朝から晩までです。
体力のトレーニングがそんなにたくさんできるのか?という問題があるのです。
トレーニングには収穫逓減というものがあり、やればやるほど強くなるというものでもないのです。
トレーニング量を増やせば増やすほど伸びるものでもないし、その日、その週、など期間での効果の打ち止めがあリます。
そして、回復が追いつかないほどの負荷をかければ日に日に弱くなっていきます。
また、体力を最大限に向上させる負荷(強度×量)があったとして最大限まで負荷をかけて体力は向上したとしても、その他のことをやるのは無理でしょう。
その他のことというのは技術練習等です。
体力を最大限向上させる負荷というのはありますが、競技力向上のための最適な負荷とはまた別なのです。
競技力向上のための最適な負荷というのは野球用トレーニングとか、サッカー用トレーニングとかではなく、
パワー向上とかRFD向上とかでもなく、そもそも競技の練習ができる体力が残ってないといけないのです。
もちろんそれも人それぞれです。
人の3倍努力とかいうのはなかなか迷惑な話なのです。
となると、結局は普段からコツコツととなるわけです。
その普段からコツコツも雑にいえば期間に比例します。
大学に入ってからよりも高校から始めた方がいいし、もちろんもっと前から始めるのが理想です。