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骨が成長しきってない子どもの場合、
足首を捻った際に骨端線を損傷することがあります。
骨端線とは成長軟骨板のことで、成長軟骨板は骨が伸びるときの伸びる場所そのものです。
子どもの場合、靭帯よりも骨端線の方が構造的に弱いので、足首を捻ると靭帯ではなく、骨端線を損傷することが多いです。
話はそれますが、野球をやっている子の肘の内側の損傷も靭帯損傷よりも、骨端の離開や、裂離骨折が多いです。
16歳以上になると肘に靭帯損傷となることが多くなります。
骨端線損傷は外くるぶしとそのやや上が腫れ、押すと強い痛みが出て歩行も困難となることが多いです。
明らかに骨折しているようなものから、損傷の程度が軽いものだとレントゲン検査でも分かりにくく、捻挫と診断されるようなものまで様々なものがあります。
骨端線損傷も骨折の一種なので、
放置すると成長障害を起こすこともあるので治療は慎重にします。
通常は2~3週間のギプス固定をし、その後可動域訓練、筋力トレーニングなどをします。