痛みを感じなかったら大変です。
痛みは身体を脅かす危険を伝える重要な役割を持っています。
手を切って気付かないのもいけないし、関節技を極められて気付かないのもいけないし。
痛みの生理学をまとめると、
痛み→交感神経優位→血管収縮→筋肉の酸欠→痛み
という負のサイクルがあります。
交感神経は痛みでも亢進するし、イライラや不安でも亢進します。
医療機関等でなかなか痛みが取れなかった人が、温泉に行ったら治っちゃったなんて話もあります。
これは温泉に浸かることで温熱による循環の改善、循環の改善による筋肉の酸欠の改善、
気持ちいいから副交感神経が優位になったということがあげられます。
あれこれ施術はするけど相手にイライラさせてしまっても治りにくいです。
負のサイクルはどこで断ち切るかは人それぞれですが、サイクルを理解していないと的外れなことをしがちです。
急性疾患は時間の経過とともに改善していくものですが、
慢性疾患となると時間の経過とは関係なくずっと痛かったり、よくなったと思いきやまた痛みが出てきたりします。
慢性疾患となると、睡眠障害、疲労、感情なども痛みの程度に影響します。
痛みが発生した際、楽観的な人ほど早く回復していく傾向にあるといえます。