SLAP lesion(上方関節唇損傷)はピッチャーによくみられます。
投球時に上腕二頭筋腱に牽引、回旋などの負荷がかかることで
上腕二頭筋腱が関節唇関節唇とともに骨から剥離してしまう病態です。
コッキング期からアクセレレーション期に痛みが出ます。
高校生から大学生に多くみられ、投球時以外では痛みが出ないことがほとんどです。
野球肘。
11歳の子は肘内側の投球障害有病率が48.7%、
12歳では40.9%にもなるそうです。
肘内側の障害は発症から1週間以内に治療を開始すると100%痛みがなくなるといわれています。
逆をいうと1週間すぎてからでは治りが遅くなるといえます。
違和感を感じたらすぐに対処しましょう。
学童期における肘の障害の発症は約50%ですが、ピッチャーに限ると約70%の子が経験するとされています。
もし僕が小学生に戻ったらピッチャー以外を希望するかもしれないくらいの数字だし、
「50%も経験するなんてそもそも野球てなんなんさ?」
というくらいの数字です。
僕の中での学童期にやっておきたいポジションはセカンドです。
遠くに投げる必要がないし、全力で投げることもないです。ゼロではないですが。
色々な動きが求められるし、子供の時にやっておきたいスポーツは、練習だけなら投げる、走る、打つ、捕る、で野球最強とも思えるくらいです。
試合はだるいこともあります。飛んでこないこともあるし(笑)
ただ、僕はそもそも子どもの全力禁止派です。
学童期の野球障害で多くの成人の野球選手が悩んでいます。
長く野球を続けるためには、いかに学童期を過ごすかが重要です。
練習がんばった子が野球できなくなって、いい加減だった子が長くできるということが起こりうるのです。
僕が少年野球の監督になった暁には全ポジションを全選手に経験してもらいたいと思います。
絶対やらないけど。
野球少年。
ほとんどの子が一生懸命やってます。
けど、同じ努力をするなら身体はスムーズに動いた方がいいです。
スムーズに動かない身体を動かすと頑張ってる感は出ますが、
繊細な技術が出せるとはとうてい思えません。
スムーズに動かせるようにトレーニングをしましょう!