爆発的パワー向上のためのトレーニングにプッシュプレス、ジャーク系があります。
これはジャンプスクワットと同程度のパワー発揮ができるのに着地の衝撃が少ないというなんともありがたい種目です。
それ以外にも上肢の筋力、肩周りのスタビリティ、肩周りの柔軟性、体幹のスタビリティの向上が期待できます。
突き指は、指先に大きな力が加わって起こる外傷のことをいいます。
この中にはマレットフィンガー、掌側板損傷、側副靭帯損傷、ジャージーフィンガー、脱臼、骨折が含まれます。
その場で引っ張って良くなるの背側脱臼くらいで、他のものに対しては症状を悪化させます。
靭帯、腱、掌側板、小骨片を含む骨折を伴う症例には超音波画像観察が有用です。
テニスのバックハンドで発生することが多いとされているのでテニス肘とも呼ばれます。
その他にも順手でバーベルを握ると痛い、タオルを絞ると痛いなどの訴えで来院されることも多いです。
共通するのは手関節の背屈動作で痛みがでるということです。
これは短撓側手根伸筋起始部(上腕骨外側上顆)に炎症、微細断裂、変性が生じていると考えられています。
全身関節弛緩性(general joint laxity)は全身の関節が緩いことを意味しています。
親指が腕につく、膝が逆に反るなど7項目のうち4つあてはまるものが多いほど緩いといえます。
靭帯損傷(脱臼、捻挫等)の外傷で生じたものは片側、一方向性であることが多いのに対して外傷で生じたものでない場合は両側、多方向性のものが多いと言われています。
ストレッチなど筋を伸ばす際も関節の安定性を損なうことが無い様に注意する必要があります。
肩こりは、肩だけを見るのではなく全身を見ていく必要があります。
肩周りの筋を治療してもすぐに治療効果はなくなってしまいます。
肩周りだけでなくその部位に負担をかけている理由を探す必要があります。
日常動作のくせ、そのくせはどこかを代償して出ているものであればその部位も治療の対象になります。
大腿後面にある半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋の三つをハムストリングといいます。
ハムを作るときにこれらの筋肉の腱を使ってぶら下げたのが語源とされています。
腿の後ろの筋肉がハムストリングだと思っている人は多いですが、大腿四頭筋(外側広筋)が後ろまでぐるっと
回り込んできています。
ハムストリングは肉離れする筋肉として知られています。
広背筋(こうはいきん)テストというのがあります。
両肘をくっつけて肘が鼻まであがるかをチェックします。
鼻まであがらない選手に肘の障害が多いといわれています。
広背筋はラジオ体操の横曲げでも大まかには伸ばせますが、他の部位の影響をうけていることもあるので
気になる方は聞いてください。
インソール(靴の中敷き)をいれると動作が大きく変わることがあります。
例えると、車のタイヤがデコボコなら車はガタンゴトンと走ります。
タイヤが真ん丸なら車はスムーズに走ります。
足部の形状が正常から逸脱していると知らないうちに効率の悪い動きをしているかもしれません。
効率が悪いだけではなく、故障の原因が足部からきていることもよくあります。
爆発的パワーを高めるトレーニングにプライオメトリクスがあります。
ストレッチショートニングサイクルなどを活用したトレーニングです。
誰でも垂直跳びをするときは少ししゃがみます。このとき伸張性収縮がおこります。
伸張性収縮のあとの短縮性収縮の方が、短縮性収縮のみの場合(垂直跳びならしゃがまずに跳ぶ)よりも
大きな筋力が発揮できるという性質を利用したものです。
当然跳んだら着地があるので実施する場所も考慮する点です。
着地の衝撃は体重の8倍になることもあるので、骨端線閉鎖前の選手は他のトレーニングを優先します。
いつまでも自分の脚で歩きたいとは誰もが思いますが。
ウォーキングでは歩行に必要な筋肉を維持することはできないといわれています。
走れば維持できると思いますが、着地の衝撃を考慮する必要があります。
そこで登場するのがウェイトトレーニングです。
ウェイトトレーニングの代表的な種目にスクワットがありますが、当然着地の衝撃はありません。
70歳以上の女性だと週2回4か月くらいで約40㎏のパラレルスクワットができるようになることが多いです。